NNNと読売新聞が週末に行った世論調査で、不正統計問題をめぐる厚生労働省の「組織的な隠ぺいはなかった」とする説明に85%の人が「納得できない」と答えた。
厚生労働省の「勤労統計」の不正問題をめぐり、特別監察委員会は検証の結果、「組織的な隠ぺいはなかった」と説明している。世論調査では、この説明について「納得できない」と答えた人が85%にのぼった。
さらに国の統計が不適切に処理されていた問題は、省庁の信頼性に「影響する」と答えた人も80%にのぼっている。
一方、いわゆる元徴用工訴訟やレーダー照射の問題をめぐり、対立が深まる日韓関係については、「韓国に歩み寄ることも考えるべき」が22%だったのに対して、韓国が受け入れがたい主張をしている限り、「関係が改善しなくてもやむを得ない」は71%だった。
また、北方領土の返還に向けたロシアとの交渉については、「2島の返還を先に実現し、返還交渉を続ける」が53%で、去年11月の調査から5ポイント下がったが、依然半数を超えている。
ただ、領土問題が解決に向かうと「思わない」は、去年11月から7ポイント増え、69%だった。
なお、安倍内閣を「支持する」と答えた人は、先月から2ポイント増え49%、「支持しない」は5ポイント減り、38%だった。
【NNN・読売新聞世論調査】
1/25~27 全国有権者に電話調査
固定電話 547人(回答率62%)
携帯電話 556人(回答率44%)
合計 1103人が回答http://ntv.co.jp/yoron