友情の山車届いた!被災地夏まつりで巡行へ

東日本大震災で被災した宮城県亘理町に13日、姉妹都市を結ぶ北海道伊達市の有志から復興支援で贈られた山車2基が到着した。荒浜漁港で15日、震災後5年ぶりに復活する「わたりふるさと夏まつり」のパレードで巡行する。
山車は角柱型で高さ4メートル、長さ3.4メートルの1基と、高さが1メートルほど低い子ども山車。伊達市の市民有志で結成した「亘理・伊達きずなプロ ジェクト」が450万円かけて製作した。子ども山車の側面には、伊達市の小中高校生約40人が伊達政宗や亘理伊達家初代当主の伊達成実の姿を描いた。
プロジェクトのメンバーら9人が伊達市からフェリーと陸路で荒浜漁港に運び込んだ。部品や飾りなどを組み立てて本番に臨む。
副実行委員長の西條晴彦さん(46)は「届けることができてホッとした。本番では元気よく祭りを盛り上げたい」と話した。
震災前の夏まつりでは山車20基ほどが巡行したが、津波でほとんどが流失した。今回は修繕した山車を含めて4基で巡行する。
地元のまちづくり団体「あらはま塾」の菊地芳晴塾長(57)は「頼もしい姿の山車を作ってもらえてありがたい。パレードが盛り上がりそう」と喜んだ。

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