農林水産省の調査で、不安定な収入になりがちの漁業従事者が収入源の魚以外でも漁獲を行う「裏作」の実態が初めて明らかになりました。
農水省では、漁業を取り巻く実態を総合的に把握するために5年ごとに調査を行っています。今回の調査では、漁業に従事する人が主な収入源となる魚以外にどんな魚を取っているかといういわゆる「裏作」の実態が初めて明らかになりました。沿岸部でイカを釣る小型の船を使い、イカの取れない季節にはアジやサバの一本釣りに出る例などが挙げられています。こうした裏作は1種類の漁獲だけでは不安定な収入になるため、リスクを回避するものとみられていて、漁船全体の約2割が行っています。農水省は魚の資源管理に役立てたいとしています。