収賄の疑いで岩手県競馬組合職員逮捕 仙台の広告会社社長らから飲食接待受けたか

岩手県競馬組合(盛岡市)が発注する広告宣伝に関する業務委託を巡り、便宜を図った見返りに飲食接待を受けたなどとして、岩手県警は28日、収賄の疑いで県競馬組合業務部長の男(60)=盛岡市=を逮捕した。また、贈賄の疑いで、東日本朝日広告社(仙台市)社長(菅原 勝朗?)の男(61)=仙台市青葉区=と同社営業担当の男(55)=盛岡市=を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。

 業務部長の逮捕容疑は2019年1月~今年4月上旬、競馬組合の広告宣伝業務委託の企画コンペで、東日本朝日広告社が受注できるよう便宜を図り、社長、営業担当から十数回計数万円の飲食接待を受けたり、計数万円の商品券や洋酒などを受け取ったりした疑い。

 県警は28日、岩手県庁内の競馬改革推進室を家宅捜索した。

 県警によると、業務部長は企画コンペの審査員を務め、審査結果の決裁権があった。県警は、東日本朝日広告社に有利な採点を行うなどして、受注できるよう便宜を図ったとみて裏付けを進めている。

 競馬組合管理者の達増拓也知事は「職員が逮捕されたことは遺憾であり、県民に深くおわびする。捜査に全面的に協力し、事実関係が明らかになった段階で厳正に対処する」との談話を出した。

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