古着活用、マスク手作り楽しんで ドンドンアップが仙台駅前店などでキット配布

古着店「ドンドンダウン オン ウエンズデイ」を展開するドンドンアップ(盛岡市)は、新型コロナウイルス感染症によるマスク不足を受け、古着を活用した布マスクの製作キットを仙台市青葉区の仙台駅前店などで無料配布している。一斉休校で家で過ごす時間が増えた親子らに、手作りを楽しんでもらう趣向だ。
 キットは端切れ2枚と平ゴムひも2本、型紙、作り方の説明書入りで、子ども・女性向けのSか、男性向けのMのどちらかのサイズの1点を作れる。
 素材はマスクに適した綿や麻など。洗濯済みだが、気になる人は完成後に煮沸することを勧めている。ウイルスの防止効果は十分ではないものの、花粉症対策として使えるという。東日本大震災を機に始めた被災地支援活動の一環で、従業員が手作業でキットを作っている。
 盛岡市内の店舗を訪れた同市の会社員鈴木泉さん(40)は「子どもと児童館に行くのにマスクが必要。不足して困っていたのでありがたい」と話した。
 ドンドンアップ広報担当の浅沼雄紀さん(33)は「端切れの組み合わせは一つ一つ違う。世界で一つのマスクを親子で楽しく作ってもらえたらうれしい」と話す。
 盛岡市や仙台市などの一部店舗で1人2点まで受け取れる。当面は1000個程度を予定。特設サイト(https://shop.dondondonation.com/products/ecomask)でも1人1点まで無料配布(送料別途)。型紙のみを無料でダウンロードすることもできる。

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