韓国の傍若無人な「反日」言動に、日本で批判が高まるなか、台湾でも韓国に対する抗議の輪が広がりつつある。台湾・台北市で5日、大規模な嫌韓デモが計画されているのだ。デモを呼びかけているのは台湾で人気の男性司会者、郭子乾氏。怒りが向けられた矛先は、韓国の高級ホテルと裁判所だという。
郭氏はモノマネ芸人として売り出し、現在は人気司会者として「台湾では知らない人はいない有名人」(台湾メディア関係者)という。
その郭氏が自身のフェイスブックで、5日正午から台北駅で韓国に抗議するデモへの参加を呼びかけている。デモの時間は約1時間。白い布を掲げて韓国への抗議の意思を表すという。
きっかけは、郭氏が昨年、ソウルを訪問したときの出来事。高級ホテルに宿泊した郭氏が部屋のポットを利用しようとしたところ、底が抜けて太ももに熱湯がかかり、大やけどを負った。郭氏はホテル側の対応に不満を覚え、韓国の裁判所に損害賠償を求めて訴えを起こした。
ところが、韓国の裁判所は郭氏の訴えを棄却。そればかりか、郭氏側によると、裁判所は「すべては郭氏が故意に起こした騒動であり、ホテルの名誉を傷つけるための捏造(ねつぞう)」と断じたというのだ。
これに怒った郭氏は、フェイスブックに痛々しいやけどの痕や、底が抜けたポットの写真を公開した。「このまま引き下がったのでは、韓国を旅行する台湾人がどんな仕打ちに遭うか分からない」として、5日のデモ呼びかけに踏み切った。
郭氏の怒りの声は、台湾以外でも関心を呼び、香港フェニックステレビは9月30日、「すでにタレント36人が声援を送っている」と報道した。
1992年に中韓国交が樹立されたとき、韓国が“だまし討ち”的に台湾と国交断絶したため、台湾での対韓感情は悪い。日本の対台湾窓口機関・交流協会台北事務所(大使館に相当)が今年7月、委託世論調査を実施したところ、台湾で「最も好きな国」の1位は日本で43%。韓国の名前を挙げたのは、わずか2%だった。
台湾メディア関係者によると、韓国司法に対する郭氏の抗議について、「個人的な恨みを国際問題にするべきではない」という声もあるという。
だが、韓国の裁判所には、わが日本も煮え湯を飲まされている。
日韓請求権協定で解決済みの個人賠償請求権を認めたり、日本で盗難された仏像の返還を認めないなど、法治国家とは思えない非常識な判決・判断が続出しているのだ。
郭氏の抗議がきっかけとなって、韓国司法や韓国社会の異常さが国際的に証明されれば、日本にとっては朗報になるかもしれない。