台風15号の被害で大規模な停電・断水が起きている千葉県で、吉野家の移動販売車「オレンジドリーム号」が活躍している。
同社は「食に携わるものとして食事に困っている時にはお役に立ちたい」と話す。
オレンジドリーム号(神田鯉風さん提供、千葉県富里市で撮影した写真ではありません)
東日本大震災では10万食提供
台風15号の影響で、吉野家296号線富里店(千葉県富里市)が現在休業している。代わりに、店の前の駐車場で稼働しているのが吉野家の移動販売車「オレンジドリーム号」だ。
クルマは2008年から稼働し、現在8台ある。プロパンガスと発電機を備え、牛丼やカレーなど簡易的なメニューを販売する。東日本大震災では10万食以上が提供され、平時はイベントなどに使われる。
吉野家広報によれば、2019年9月11日から500食ほどを準備して販売をはじめ、12日も続ける。13日は店の状況次第だという。
ツイッターでは「富里市は被害が特に大きいので、助かります」「助かります。千葉市から下に掛けてコンビニ行っても食料がない状況です」と感謝の声が集まり、同社の姿勢を評価する声が少なくなかった。
広報は「そういったご意見をいただき本当にありがたい話です。弊社としては昔から、例えば阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震の時などでも(被災地の)支援活動を続けているので、食に携わるものとして食事に困っている時にはお役に立ちたいという思いがあります」と話した。