台風被害の住宅再建に最大300万円 宮城・福島県が支援法適用

宮城、福島両県は29日、台風19号で住宅被害が相次いだことから、被災者生活再建支援法を県内全域に適用することを決定した。住宅の被害状況と再建方法に応じ、最大300万円を支給する。
 両県とも、同法の全県適用は2011年の東日本大震災以来。
 宮城県によると、同県の農業関係の被害は前回集計時(23日)より170億円以上増え、277億300万円。角田市や丸森町で調査が進み、被害が拡大した。林業関連は119億5900万円に上る。
 台風19号による29日現在の東北の死者、行方不明者は表の通り。全国は共同通信の集計で、死者が13都県87人(災害関連死を含む)、行方不明者は8人。
 内閣府によると、台風21号や低気圧の影響による千葉県などでの大雨もあり、3692人が避難所で生活している。
 各省庁によると断水は5県の3418戸。住宅被害は全半壊が16都県4087棟、床上浸水が17都県3万2640棟。土砂災害は20都県で690件、堤防の決壊は7県の71河川140カ所で確認されている。

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