台風26号接近 宮城で学校、休校措置相次ぐ

大型で強い台風26号の接近に備え15日、宮城県内では各学校が16日の臨時休校を決めた。仙台空港発着の国内便は欠航が相次ぎ、サラリーマンらは雨風が強まるのを前に帰宅を急いだ。
 県教委などによると、石巻、気仙沼、登米各市など23市町村の公立小中学校296校と47の公立幼稚園が休校となる。2学期制で秋休み中の仙台市など6市町を除き、残る市町は16日早朝の状況をみて判断する。
 公立高は白石、仙台一、古川黎明、石巻、気仙沼など県立64校と仙台市立4校、石巻市立2校の計70校。県立支援学校15校、仙台二華、古川黎明の県立中も休校する。
 私立は東北学院高など5校に加え、秀光中等教育学校、聖ドミニコ学院小中学校も休む。仙台大と宮城大は終日、東北学院大は日中の授業を休講とする。
 国土交通省仙台空港事務所によると、15日は札幌発仙台行きなど、仙台発着の国内便計8便が欠航した。
 仙台管区気象台によると、台風が県内に最も接近するのは16日昼前。仙台市中心部では15日午後7時すぎに雨が降り始め、サラリーマンらが足早に家路に就いた。
 名取市のイオンモール名取特設会場で開かれている「木下大サーカス仙台公演」は、観客の安全対策として15、16日の計4公演を中止した。17日は定休日で、18日に再開の見通し。15日は朝から団員らがテントを降ろす作業に追われた。
◎知事選2候補も台風で日程変更
 台風26号の接近に伴い、知事選(27日投開票)を戦う現職の村井嘉浩候補(53)と新人の弁護士佐藤正明候補(65)の両陣営は15日、翌日の遊説日程を見直すなど対応に追われた。
 村井候補の陣営は、栗原市で予定していた街頭演説を中止することを決めた。選挙カーによる遊説も天候を見て可否を判断する。
 村井候補は状況によっては県庁で公務に当たる。
 佐藤候補の陣営も午前に予定していた仙台市内での遊説を取りやめる。候補者とスタッフは事務所で待機する。午後と夜に計画する個人演説会は、開催する方向で調整している。

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