台風8号、東北横切る特異な進路か あす午後に大雨や暴風ピーク

大型の台風8号の接近を受け、仙台管区気象台と東北地方整備局は25日、合同で記者会見した。東北地方を東から西に抜ける特異な進路が予想され、最接近する27日を前に暴風雨への警戒を呼び掛けた。
 今後北西に進むとみられる台風8号は、気象庁の統計開始以来初めて東北地方の太平洋側に上陸し、岩手県岩泉町などで甚大な被害をもたらした2016年8月の台風10号と進路が似ているのが特徴だ。
 気象台によると、東北地方は27日午後、大雨や暴風がピークとなる見込み。予想される最大風速は海上20~24メートル、陸上15~19メートル、波の高さは6~8メートル。27日正午までの24時間雨量は太平洋側南部で100~200ミリ、26日から27日の総雨量は200~300ミリが予想される。
 台風8号は25日午後6時現在、南鳥島近海を時速約15キロで北へ進んだ。中心気圧は992ヘクトパスカル、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで、中心の南東側700キロ以内と北西側390キロ以内は風速15メートル以上の強風域となっている。
 JR東日本仙台支社は25日、台風の接近に伴い管内の在来線などで27日昼ごろから終日運休する可能性があると発表した。

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