安倍晋三首相は17日、記録的大雨により各地で甚大な被害を出した台風19号を「特定非常災害」に指定する方針を明らかにした。
近く正式決定する。被災状況視察のため訪れた宮城県丸森町で記者団に語った。
特定非常災害に指定されると、運転免許証の有効期限延長や破産手続きの一時留保、飲食店の営業許可の期間延長などが可能になる。これまでに阪神大震災や東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨などで適用されている。
首相は17日、福島、宮城両県で堤防決壊により浸水した地域や避難所などを視察。記者団に「災害のすさまじい爪痕を目の当たりにし、被災者の皆さんから困難な状況を伺った。一日も早く安心して暮らせる生活を取り戻せるよう全力を尽くす」と強調した。