石原環境相は28日の閣議後記者会見で、中国からの越境汚染が懸念される微小粒子状物質(PM2・5※)の濃度が27日までの3日間で、日本各地で上昇したとして、「濃度が高くなると予想される日は、不要不急の外出を控えてほしい」と警戒を呼び掛けた。
各自治体は、国の暫定指針に基づき、PM2・5の1日の平均濃度が1立方メートル当たり70マイクロ・グラムを超える可能性がある場合、住民に外出などを控えるよう呼び掛ける注意喚起を出している。
環境省によると、25~27日で、山口、大阪、新潟、福島など延べ12府県が注意喚起を発出。注意喚起を出していない東京都でも27日、清瀬市で1日の平均濃度が67・5マイクロ・グラムに上るなど、全国的に上昇した。
同省は3月中に、各地の濃度をウェブ上で公開する同省の「大気汚染物質広域監視システム」(http://soramame.taiki.go.jp/)を改善し、注意喚起を出している自治体の一覧を表示できるようにする。