吉本興業が28日、YouTuberのHIKAKIN(31)やはじめしゃちょー(27)が所属するUUUMと資本業務提携を発表。第1弾として、梶原とHIKAKINのコラボ動画がアップされた。
吉本はヤミ営業問題以来“くすぶり”続き。なんばグランド花月ほか全国15カ所の直営劇場は閉鎖、テレビ出演もMC陣などごく一部の芸人に限定され、その他大勢の芸人たちの食いぶちとなるイベントや営業もゼロ。そんな中、一縷の望みはYouTubeである。キングコングのカジサックこと梶原雄太(39)が2018年10月にYouTubeに参戦し、孤軍奮闘の末、9カ月でチャンネル登録者数100万人を突破し、吉本の稼ぎ頭に急浮上。「ところが、吉本自体にはノウハウはなく、『OmO』というマルチチャンネルネットワーク(MCN)を取得しているものの宝の持ち腐れ状態」(事情通)だそうで、今後はUUUMの協力を得て、チャンネルの規模の拡大や、企業タイアップ(広告案件)の獲得など、マネタイズに注力する様子だ。
■「双方の埋もれているタレントが日の目を見るチャンスが増えるのは確か」
トップYouTuberのラファエル氏はこう言う。
「双方のタレントにとってメリットが大きいと思います。吉本の芸人さんたちは、UUUMの“バズる”ノウハウを享受できるし、プラットフォーム自体も収益を得やすいように改善されるはず。UUUM側からすれば、テレビに強いパイプを持っている吉本は魅力的。テレビ出演すれば知名度が一気に上がるため、テレビ出演したいYouTuberが山ほどいるので、UUUMに所属する目的にもなりえます。業務提携で双方の埋もれているタレントが日の目を見るチャンスが増えるのは確かでしょう」
吉本のYouTubeシフトに「節操がない」と批判の声もあるが、プラットフォームさえ整えれば営業要らず、芸人たちがネタをアップすれば黙っていてもマージンが入ってくる。劇場を維持するよりもラクに稼げる。さらにこんな話も。
「宮迫博之の活動を封じ込めたいというウラの吉本戦略が垣間見えます。今、宮迫はヒカルらとコラボして再生回数を稼いでいますが、このまま調子に乗らせるわけにはいかないと。“宮迫発言”で潮目が変わり、ヤミ営業から吉本のブラック企業体質が叩かれたことを相当恨んでいるそうで、事実上、これで宮迫はUUUM所属タレントと共演NG。今後活動の幅は狭まるでしょう」(芸能関係者)
コロナ禍で右肩下がりの吉本。YouTube界の最大手UUUMは救いの神となるのか。