牛丼チェーン大手の吉野家は4日、9月7日から販売を始めた低価格メニューの「牛鍋丼」が1000万食を突破したと発表した。「牛鍋丼」は並盛り280円という価格の安さが好評で、発売から1カ月足らずで大台を超えた。一方、今月7日から投入予定だった低価格メニュー第2弾「牛キムチクッパ」については、発売を11月に延期すること明らかにした。
「牛鍋丼」は、明治時代に親しまれた「牛鍋ぶっかけ」の味を再現し、牛肉や豆腐、シラタキなどの煮込みをごはんにかけたものだ。
米国産牛を使用しており、コストが高く値段が下げられない牛丼とは別メニューで、低価格で攻勢をかけるライバル会社に対抗したが、予想外に好調な売れ行きを示しているようだ。
一方、「牛キムチクッパ」の投入を遅らせた理由について、同社は「牛鍋丼が予想を上回る反響があり、第2弾については準備に万全を期す必要があると判断した」としている。発売日については、改めて決定する。