吉野家、豚丼をリニューアル 「煮る」から「焼く」へ

吉野家ホールディングスは7日、牛丼チェーン「吉野家」で、新商品「焼味(やきあじ)豚丼 十勝仕立て」を8日午前10時から発売すると発表した。価格は並盛りが380円で、みそ汁付きの「豚焼定食 十勝仕立て」は490円。牛丼の販売を休止した際の“代理丼”として発売した豚丼をリニューアルし、主力商品に育てる考えだ。
 新商品は、北海道・十勝地方の地元グルメ「豚丼」をイメージ。豚肉を焼くことで香ばしさを出し、たれはこくのある北海道のしょうゆとすっきりとした江戸前のしょうゆをベースとした。
 一部店舗で先行して試験販売したところ来客数を約5%押し上げる効果があったといい、同日会見した同社の安部修仁社長は「焼いた肉ならではの食感があり、自信を持って売り出す」と述べ、意気込みを示した。メーンターゲットは若年男性だが幅広い客層による購入を期待している。
 これまでの豚丼は2004年3月、米国での牛海綿状脳症(BSE)発生で米国産牛肉の輸入が停止された際に導入された。売上高は牛丼、牛鍋丼に次ぐ第3位だという。
 同日の会見には、タレントの安めぐみさんと十勝の都市、帯広市出身の演歌歌手、さくらまやさんが特別ゲストとして登場。新商品を試食した安さんは、「女性でもぺろっていけちゃいます。男性にも仕事の合間に食べてお仕事頑張っていただきたいです」とPRした。

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