同じフロアの16人「職場クラスター」発生 東京55人“解除後”最多

職場での集団感染などにより、宣言解除後最多となる55人の感染者が東京で確認された。

東京都・小池知事「非常に多い。(感染者数が)55という数字は、5月はじめから最多の数字。最初聞いたとき驚いた」

24日、新たに55人の感染が確認された東京都。

1日で50人以上の感染者が確認されたのは、5月5日以来50日ぶりで、緊急事態宣言が解除されてから最も多い数字となった。

このうち、いわゆる夜の街関連の感染は、新宿区の集団検査も含めて20人におよび、年代別では、20代が最も多く32人だった。

通勤を再開する企業が増える中、24日、注目されたのは、いわゆる「職場クラスター」。

東京都・小池知事「職場内が9名確認されたということで、7+9で16人、1つの会社から(感染者が)出た」

東京都によると、24日の感染者のうち、9人は、都内の人材派遣会社に勤務する同僚だった。

この会社では、23日までに7人の感染が確認されていて、感染者はあわせて16人に。

この16人は、全員同じフロアで働く同僚。

このうち、複数人は飲み会を行っていたという。

19日に1人目の感染者が確認されると、21日に1人、22日に1人、23日に2人と次々と新たな感染者が判明。

24日に判明した9人のうち、6人は無症状だった。

この会社では、全ての従業員にPCR検査を実施したという。

東京都は、今回の事例について、「ここまで大規模な職場でのクラスターは初めてだと思う」と話している。

東京都・小池知事「職場内クラスターというのは、ステイホーム週間が終わって、だんだん人が戻ってきていて、そういう中でむしろ飲食店などは間仕切りをきっちりしているが、普通の会社で(感染対策を)どこまでやっているかは、なかなかつかめない」

この「職場クラスター」を含む55人の感染は、第2波の前兆といえるのか。

政府の専門家会議は、24日の会見で「第2波の流行拡大になるかどうかということは、しっかり見極めて、そういったクラスターがあれば、早期に対応・対策をしていくとが重要」と述べ、市中感染への懸念を示した。

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