名取「閖上のたこ焼き」のソース再現、食べ比べ

東日本大震災の津波で被災した宮城県名取市閖上地区の名物「閖上のたこ焼き」を再現する催しが26日、同市の復興仮設商店街「閖上さいかい市場」で開かれた。
 催しは明治大(東京)と尚絅学院大(名取市)の学生らでつくるグループ「名取・旅おこし講」が主催。串刺しのたこ焼き400人分が来場者に無料で振る舞われ、秘伝のソース再現に挑戦した5グループのソースに漬けて食べ比べが行われた。
 投票の結果、閖上2丁目の水産会社社長相沢信幸さん(60)のソースがグランプリに輝いた。相沢さんは「冷めてもおいしいと評判のたこ焼きだった。ソースの酸味と辛味、甘味が絶妙だったが、どこまで味に近づけられたか」と話した。
 閖上のたこ焼き店は同市閖上2丁目にあり、3個を串刺しにして秘伝のソースに漬けて食べることで知られ、住民に親しまれた。震災で店主橋浦きよさん=当時(92)=が亡くなり「幻のたこ焼き」となった。

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