名取に大型仮設店舗 来年1月オープン

東日本大震災で被災した宮城県名取市閖上・下増田地区の31事業所が入る仮設店舗が、名取市美田園7丁目に建設される。仮設店舗では県内最大級で、鮮魚や水産加工品の販売店やすし店、理髪店、事務所などが入居する。12月末に完成し、来年1月にそれぞれの店がオープンする。
 仮設店舗・事務所は中小企業基盤整備機構(東京)が事業主体となり、仙台空港アクセス線美田園駅西側のりんくうタウン民有地3300平方メートルに建設される。
 建物は軽量鉄骨2階の7棟で、延べ床面積は計約1560平方メートル。39台分の駐車スペースがある。中小機構が市に一括貸与し、市が津波で被災した事業所に2年間無償で貸し付ける。
 契約期間は最長5年。市は被災地域の復興の進み具合を勘案しながら、3年目以降も貸与を続けるかどうかを決める。
 中小機構はまた、名取市下余田の県道閖上港線の旧自動車学校跡地1万6900平方メートルに仮設工場・倉庫も建設する。軽量鉄骨平屋11棟で、延べ床面積約4600平方メートル。仮設工場としては県内最大となる。
 中小機構が市に貸与し、市は被災した製造業、建設業など16事業所に貸す計画。完成は2月中旬の見通し。市商工観光課は「被災した事業所が復興後にきちんと戻れるよう、できるだけの支援をしていきたい」と話している。
◎「復興プレミアム商品券」27日発売 名取市商工会
 宮城県名取市商工会は、市民の生活支援と商業振興を図るため、市内の一般小売店や大型店で、12月1日~来年2月末の3カ月間使用できる「復興プレミアム商品券」を発行する。来年1月に営業を始める仮設店舗にも使える店がある。今月27日に市内4カ所で販売する。
 発行するのは2割増商品券で、1万2000円分を1万円で購入できる。6000円分商品券(500円券12枚)が2種類1組で、一つは大型店と一般小売店で使え、もう一つは一般小売店限定で使える。1人2組まで購入できる。販売総額は6000万円で5000組。市が地域経済振興のため1000万円を補助した。
 販売は27日午前9時~正午。名取市役所、増田西公民館、名取が丘老人憩いの家、那智が丘公民館の4カ所で行う。売り切れ次第終了する。
 連絡先は市商工会022(382)3236。

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