九州電力系列の九電工(福岡市)が宮城県名取市愛島台に建設していた出力2002キロワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)が完成し、現地で24日、竣工(しゅんこう)式があった。九電工は九州を中心に全国約100カ所でソーラー事業を展開し、東北進出は初めて。
愛島台ニュータウン東側の遊休市有地6.3ヘクタールを借地して建設した。総事業費6億3000万円。太陽光パネル約8000枚を設置し、年間発電量は一般家庭600世帯分の約218万キロワット時。全て東北電力に売電する。事業期間は20年。
敷地内に見学スペースや模擬発電設備を設けたほか、名取市役所ロビーに発電量を表示するモニターを設置した。
竣工式後、猪野生紀常務らが稼働のボタンを押した。猪野常務は「東日本大震災で被災した東北の地での事業は意義深い。環境教育に生かすなど社会貢献の一助になればうれしい」と話した。