宮城県名取市のゆりあげ港朝市と山形県酒田市のさかた北前朝市が連携し、地場産品の相互販売を計画している。県境を越えた交流を通じて、両地域のにぎわいづくりを目指す。
名取市の農産物販売「エヌ・ケー・エフ」が発案し、さかた北前朝市の運営事務局を担う酒田市の一般社団法人「元気インターナショナル」が応じた。農産物の輸送には庄内交通(鶴岡市)の協力を得て、仙台空港(名取、岩沼両市)と酒田市を結ぶ高速バスを活用する。
本格実施は8月4日のさかた北前朝市から。エヌ社が名取市の農業生産法人「名取北釜ファーム」で生産された農産物を前日の高速バスで酒田市に送り、元気インターナショナルのスタッフが専用ブースを設けて販売する。
さかた北前朝市で今月7日に名取産の野菜などを試験販売したところ「すごい人気だった」(元気インターナショナルの高橋陽子理事長)という。輸送テストなどを経て、本格実施の準備が整った。
酒田側からは特産のだだちゃ豆などをゆりあげ港朝市で販売する方向で調整している。エヌ・ケー・エフの針生正専務は「お互いのまちおこしにつなげたい」と言い、高橋理事長は「にぎわいづくりの大きな力になる」と期待する。