名取市が「復興達成」を宣言 住まい再建やインフラ整備終わる

東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた宮城県名取市は30日、被災者の住まいの再建やインフラ整備、公共施設の復旧などをほぼ終えたとして「復興達成宣言」を出した。
 山田司郎市長が市役所で記者会見し「基盤整備を伴う復旧、復興事業がおおむね完了した。一つの節目として事業推進体制を一新し、次のステージに進んでいきたい」とする宣言を読み上げた。
 今後の課題として(1)被災者の心のケアとコミュニティー醸成(2)震災の風化防止と安全・安心なまちづくり(3)地域産業の再生・発展(4)防災集団移転跡地への企業誘致(5)閖上地区への定住促進と沿岸地域への交流人口拡大-の5項目を挙げ、取り組むことを明記した。
 名取市は津波で閖上地区を中心に、市民923人が犠牲・行方不明になった。

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