名取市図書館で「ナイトライブラリー」 閉館後に講演会や鑑賞会

夜の図書館を訪れて学びを楽しもう-。宮城県名取市図書館で毎月最終金曜日の閉館後、「ナイトライブラリー」が開かれている。多彩なテーマの講演会や音楽鑑賞会などがあり、シニア層や仕事帰りの市民らでにぎわっている。

 11月26日午後7時20分。会場の図書館カフェコーナーに聴講者40人が集まった。26回目となったこの日のテーマは資源循環型社会を目指し、林業や木材の可能性を探る「木づかいのまちづくり」。

 登米市の登米町森林組合参事の竹中雅治さんが講師を務め、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」に登場した木製の組み立て家具キット「組手什(くでじゅう)」を紹介。名取市など東日本大震災の被災地を支援した建築家杉本洋文さんもオンラインで講演した。

 夫婦で訪れた同市の無職斎繁さん(66)は「モネを見て木材に興味を持った。参加するのは今回が3回目で、テーマが幅広く面白い」と話した。

 ナイトライブラリーは2019年5月、図書館と図書館友の会「なとと」の共催でスタート。「農家が教えるせりのお話」「知って得するがん情報」「レコードコンサート ザ・ビートルズ」など農業、医療、音楽鑑賞、歴史、落語会などジャンルは多岐にわたる。講師は主に地域で活躍する専門家や市民が務める。

 柴崎悦子館長は「図書館のカフェという落ち着いたスペースで、大人の知的好奇心をくすぐるようなイベントを心掛けている」と語る。次回は24日で「クリスマスコンサート」を開く。

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