味すっきり、イチゴワイン発売 山元の農園

山元町の農業生産法人「山元いちご農園」が企画したオリジナルワインが発売された。自社農園で収穫したイチゴを使用し、酒田市の酒造会社に製造を委託した。町内の小売店で扱っている。
 いちご農園は東日本大震災で被災した農家が設立。ワインはカフェ経営に続く取り組みで、特産品の活用を通じて地元農業と観光の復興を図る。
 商品名は「山元いちご農園 いちごワイン」。「とちおとめ」と「もういっこ」を1本(720ミリリットル)当たり750グラムも使った。さっぱりした甘さと香りが特徴。アルコール度数は8度と通常のワインより低めという。
 今月4日には農園内で発表会があり、一般客ら約40人が試飲した。仙台市青葉区の自営業早坂すみ子さん(72)は「甘さと苦みが一致しておいしい。和食にも洋食にも合いそう」と評価した。
 いちご農園は2011年6月、岩佐隆社長ら被災農家4人が設立。従業員約40人が1.7ヘクタールの大型ハウスでイチゴを栽培する。ことし2月には農園内にカフェ「ベリー・ベリー・ラボ」を開いた。
 岩佐社長は「皆さんに味わってもらってアドバイスを頂きながら良いワインを作り、山元の交流人口拡大につなげたい」と意気込む。
 税込み価格は720ミリリットル2160円、360ミリリットル1296円。JR旧山下駅前の「橋元商店」で販売されている。インターネットの通販サイト「仙台名店ドットコム」でも扱う。連絡先は山元いちご農園0223(37)4356。

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