宮城県名取市閖上地区の復興祈念資料館「閖上の記憶」で、約7年前からガイドをしています。全国から訪れる人たちに自分の経験を話し、震災遺構を案内しています。
自宅は津波で流され、家族と旧閖上小に避難しました。約1カ月後に借家に移るまで、限られた空間の中で大勢の人と過ごし、互いを思いやりながら行動することの大切さを実感しました。
被災して、いつ何が起きるか分からないと常に考えるようになりました。ガイドの最後には「一日を大切に過ごそう」と伝えています。閖上から発信する教訓が、次の世代の命を守るきっかけになるとうれしいです。