県は4日、成人の喫煙率を2010年の25.5%から12%に半減させる数値目標を明記した第2次みやぎ21健康プラン(13~22年度)の最終案を明らかにした。県庁であった同プランの推進協議会に示し、了承された。
10年の県内の成人喫煙率は男性41.1%、女性12.1%。プラン最終年度となる22年度の目標はそれぞれ20%、6%とした。10年の喫煙者の割合が4.8%あった妊婦はゼロを目指す。
喫煙率減少に向け県は、受動喫煙防止に取り組む施設の増加や小中高校での出前講座による啓発の強化、県ホームページを活用した広報の充実に取り組む方針。
協議会では、県が昨年11、12月に実施したプランのパブリックコメント(意見公募)の結果も公表された。
寄せられた88件中83件が喫煙関連で、このうち数値目標に賛成する意見は39件。「受動喫煙防止条例を制定してほしい」などの提案があった。反対は44件で「愛煙家は地方財政に貢献している」といった理由を挙げた。
県健康推進課の担当者は「数値目標の導入には反対も多いが、本人や周囲の健康に悪影響を及ぼす科学的な事実は見逃せない」と話している。
県は新年度以降、同プランを基にした健康増進対策を推し進める。