困窮世帯に食料支援 美里町社協がバンク設立

美里町社会福祉協議会は、みやぎ生協コープフードバンクと連携して、生活に困窮し緊急の支援を要する世帯に食料や日用品などを提供するフードバンク事業 を始めた。コープフードバンクから無償支援を受けるほか、町民や企業に食品などの提供を呼び掛け、社協も物資の備蓄を行う。

富谷町のコープフードバンクで7日、社協の笠松清会長と同フードバンクの中村礼子事務局長が基本協定を締結した。フードバンクを設立した社協は県内で6番目、大崎地方では初めて。
4月の生活困窮者自立支援法施行を控え、困窮世帯の自立に向けた相談を行いながら、安定した生活が送れるように、必要に応じた期間、分量の食料と日用品を支援する。
社協はコメや飲料水、めん類、インスタント、レトルト食品などのほか下着やタオル、シーツ、洗剤など日用品も備蓄する。提供する場合は、食品は常温保存可 能で賞味期限が1カ月以上あるもの、日用品は未使用品とする。社協事務局に直接持ち込んでもらうほか、依頼があれば集荷も行う。
コープフードバンクは宅配で返品されたり、卸業者などから提供を受けたりした賞味期限内の食料などを備蓄している。
対象世帯については、地区社協や民生委員、行政をはじめ県北部自立相談支援センター「ひありんく」(大崎市)などと連携し情報収集。積極的に訪問や相談活 動を行っていく方針。笠松会長は「生活保護などのセーフティーネットの対象にならない困窮者を地域の皆さんと一緒に下支えする制度を目指したい」と話す。
連絡先は美里町社協のなんでも相談用「ほっとダイヤル」070(6401)2681。

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