固いフタを空けるのも楽々「ホイッスルオープナー」

 ファイル、バインダーの製造・販売を手がけるインパルス工業(さいたま市)が開発した「ホイッスルオープナー」と名付けたアイデア商品がちょっとしたヒット商品になっている。ペットボトルや缶飲料の固いフタを楽に開けられるもので、お年寄りや体の不自由な人たちの間で、評判を高めている。
 ペットボトルのフタを開けるときは、オープナーの輪のほうをフタにはめ込んで回すだけ。缶飲料のプルタブの場合は、「上」のマークが入った面を上にして、オープナー本体を奥まで差し込んで、上に引き起こす。
 また、口でくわえて吹き鳴らすとホイッスルにもなり、「地震・火災・アウトドアでの遭難など、身に危険が迫ったときの救助コールとしても威力を発揮する」(インパルス工業の塚本剛社長)。
 ホイッスルオープナーは2007年、法人向けの販促品として登場すると、「使い勝手がいい」とたちまち評判になったという。このため、今年2月、個人向けに1個500円(税込み)で販売を開始した。これまでに累計1万個を突破するなどヒット商品の兆しを見せている。
 特に、介護現場や医療現場でのリハビリ道具として活用したり、ネイルアートを楽しむ若い女性が、つめを傷つけないために愛用したりしているという。

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