国交省、「ホテルシップ」フェリー2隻配備へ…計1100~1200人受け入れ

国土交通省は18日、熊本地震の被災者の避難所として宿泊や入浴、食事ができる「ホテルシップ」としてフェリー2隻を用意し、八代港(熊本県八代市)などに配備する方針を明らかにした。熊本県が必要と判断すれば、今週後半にも受け入れを開始する予定。

「ホテルシップ」の候補は、ゆたかシッピングの「はくおう」(約500人乗り)や商船三井フェリーの「さんふらわあ ふらの」(705人乗り)、同社の 「さんふらわあ さっぽろ」(632人乗り)などの大型船。フェリーの受け入れ人数は、2隻で計1100~1200人程度。

国交省による と、震災によって運休中の別の2隻のフェリーを準備していたが、短距離航路用で宿泊や入浴設備がなく、座席でしか休息できなかった。新たに用意されるフェ リーには、食堂や風呂が備わっており、「被災者は横になって休めるので過ごしやすい」(国交省の担当者)としている。今後、他の企業にも要請していく。

2011年の東日本大震災では、民間のフェリー2隻と独立行政法人の訓練船2隻を「ホテルシップ」として活用。被災者ら計約6900人が利用した。

タイトルとURLをコピーしました