国内にメダカ2種類、遺伝子違う「北日本集団」

これまで1種類とされていた国内の野生メダカのうち、青森県から兵庫県の日本海側に生息するメダカは別種であることを、近畿大学の大学院生らが突き止めた。
 論文はドイツの魚類学専門誌に掲載され、新種として認められた。近畿大が4日発表した。
 このメダカは「北日本集団」と呼ばれ、それ以外の地域の「南日本集団」とは遺伝子に違いがあることを、酒泉満・新潟大学教授が1980年代に報告した。しかし、形態の違いは詳しく調べられず、日本のメダカは学名「オリジアス・ラティペス」の1種類とされてきた。
 近畿大大学院生の朝井俊亘(としのぶ)さんらは、3年間かけて全国50か所で約600匹を採取。北日本集団には、〈1〉オスの背びれの切れ込みが小さい〈2〉ウロコの輪郭が網目状に黒っぽい〈3〉尾の近くに斑点がある――という独特の特徴があることがわかった。

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