国内スマートフォン市場、14年度に4倍増 通信料狙い各社が強化

国内のスマートフォン(高機能携帯電話)市場が2014年度に09年度の4倍の3750億円に拡大するとの調査結果を、富士キメラ総研がまとめた。ブロードバンド(高速大容量)通信の中核である光サービスは約8割増の1兆4800億円に、それぞれ拡大すると予測している。
 国内スマートフォン市場は、ソフトバンクモバイルが、08年に発売した米アップルの「アイフォーン」の大ヒットで急成長。NTTドコモやKDDI(au)も品ぞろえ拡充を急いでいる。富士キメラでは「データ通信料の増加につながるため、各社がさらに力を入れる」とみている。
 また、光サービスは、国内シェア7割超を握るNTT東西地域会社や電力系通信事業者などが売り込みに力を入れており、ADSL(非対称デジタル加入者線)サービスが14年度に09年度比約6割減の1514億円に縮小する分、大きく伸びると予測している。
 調査は6月から9月にかけて、同総研の専門調査員が聞き取りなどにより実施した。

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