国内初 携帯利用でマイル 日航とKDDI、来月から

 日本航空とKDDI、インフォニックスの3社は18日、利用料金100円ごとに日航のマイレージポイントが最大で7マイルたまる携帯電話サービス「JALマイルフォン」を6月1日から開始する、と発表した。携帯利用で航空会社のマイルがたまるサービスは国内で初めて。
 携帯電話回線を借りるMVNO(仮想移動体通信事業者)のインフォニックスが、KDDI(au)のインフラを使ってサービスを提供する。端末はネット販売限定で、18日から公式サイトで5機種を売り出した。
 毎月の携帯利用料金が3000円未満は100円ごとに1マイル、8000円未満は3マイル、8000円以上は5マイルが還元される。さらに、JALカードで料金を支払うと100円ごとに最大2マイルたまる。
 メールや音楽配信といった携帯の基本的なサービスは、auと同様のサービスを利用できる。画面の壁紙にオリジナル画像を表示できるなど、独自コンテンツも提供していく。
 同日会見した日航の藤田直志執行役員は「新しいサービスを展開することで、新規顧客を獲得する」と強調した。
 これまではマイルをためるには日航の旅客便を利用するか、JALカードを使って買い物をする方法があった。JALカードの買い物によって付与されるマイルは100円で最大2マイルだけに、今回のサービスはマイルの還元率が高い。
 会社更生手続き中の日航を巡っては、巨額の公的支援を背景にした安売りなどに対し、他の航空会社から批判が出ている。今回のサービスについて日航は「マイル還元の費用は通信事業の収益から出ているため、問題はない」(旅客営業企画部)と説明している。

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