資源開発大手の石油資源開発は3日、秋田県由利本荘市の鮎川油ガス田の地下約1800メートルから、岩盤に含まれる新型の原油「シェールオイル」の試験採取に成功した。シェールオイルの生産に向け、日本国内で取り出しに成功したのは初めて。
シェールオイルは新たなエネルギー資源として米国では既に生産が本格化、世界的に注目されている。日本国内でも未開拓資源の開発に弾みとなる可能性がある。
シェールオイルは、シェール層と呼ばれる地中深くの岩盤に含まれ、これまでは技術的に採掘は困難だった。石油資源開発は1日から、鮎川油ガス田で既に掘っていた油井を使用。深さ約1800メートルにある岩盤に塩酸などをポンプで送り込み、原油が出る隙間をふさぐ石灰岩などを溶かし、原油を取り出すことに成功した。