国家公務員宿舎、家賃2倍に…割安との批判受け

 政府は、国家公務員宿舎の家賃を全国平均で2倍弱に引き上げる方針を固めた。
 2014年度から段階的に実施する。値上げ分で、宿舎の維持管理・修繕に今後かかる費用(年間約550億円)を賄う。14年4月からの消費税率引き上げに対する国民の理解を得るため、身を切る改革が必要と判断した。来週中にも発表する。
 国家公務員宿舎の家賃は、周辺地域の民間家賃に比べて、3分の1程度にとどまる物件もあり、割安との批判が出ていた。実現すれば、過去最大の値上げ率で、民間の家賃水準に近づくことにもなる。
 現在の家賃収入では、宿舎の建設や維持管理などにかかる費用をすべて賄うことができず、国が不足分を負担してきた。このため、支出に見合った形になるよう、家賃を引き上げる。

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