国民的人気キャラクターの未来を描いたソフバンCMが心底寒い!?

今月20日より放送開始となったソフトバンクのCM「MOON RIBAR」。同CMは、歳を重ねた国民的人気マンガのキャラクターを、実際の豪華俳優陣が演じるというもの。本来であれば、観た人から「面白い企画」 「興奮する」といった声が聞こえてきそうなものだが、そうした声は一切上がらず、「マジで寒い」と大不評である。

A~Eという5種類の バージョンが用意された「MOON RIBAR」。Aは、元・セーラームーン(小泉今日子)が始めた店に、元・アトム(堺雅人)が訪れる内容で、アトムが元・ちびまる子ちゃん(広瀬すず)考 案のオムライスを食べたり、セーラームーンのムーンスティック(自撮り棒)を使い写メを撮ったりする。また、屋上でも写メを撮るのだが、アトムが撮る際に 何度も右拳を突き上げる“あのポーズ”をとってしまい、セーラームーンに「ダサ、何そのポーズ」と言われてしまう。

Bは、現在総理大臣となった元・ゴルゴ13(小日向文世)が国会で「言ってない」と連呼し、Cは『火花』(文藝春秋)ではなく『花火』を執筆する元・あしたのジョー(又吉直樹)と、北斗百烈拳を繰り出す歌舞伎役者の元・ケンシロウ(市川海老蔵)が登場。

さらにDは、元・おぼっちゃまくん(満島真之介)の売れない動画クリエーターが、「さいならっきょ」「こんにチワワ」「そんなバナナ」といった茶魔語を アップし、みんなに「いますべったね」「またすべったね」「いつになったら笑えるんだ?」と言われ、おまけにお馴染みの白い犬にまで「むいてないんじゃな いか?」と指摘されてしまうという内容。さすがに「ともだちんこ」は披露されていない。

最後のEは、全キャラクターが登場する総集編的CM。ちびまる子ちゃんが、ママであるセーラームーンに「いつもありがとう、ママ」と携帯でメッセージを送り、セーラームーンが「直接、言いなよ(笑)」と返す、心温まる作品となっている。

“人 気キャラクター・豪華俳優陣・笑えて泣ける物語”と三拍子揃ったCM「MOON RIBAR」。観た人の反応は? というと、「馬鹿じゃないの」「テレビをぶち壊したくなるレベル」「ソフトバンクのCMは、気味が悪い」「本当に心底寒い。寒々しい。センスがない」な ど、とことん不評のようである。

「アトム、歳とらないだろ」「茶魔が貧乏な芸人になってるとか何かショックだわ」「海老蔵ってイメージ悪い のに、なんでCM出るんだろ」「ゴルゴを過去にするな」「あしたのジョーの又吉にもムカつくけど、ちびまる子ちゃんにはもっと。さくらももこ自身なんだか ら、そもそも設定おかしくないか」など、嫌悪感を抱く具体的な理由も挙がっている。

また「大人になりましたシリーズ、何番煎じだよ」「何 年後かのサザエさんもやってたよね?」「トヨタのドラえもんがすべったばっかなのに」「トヨタとソフトバンクのCMは、どうしてこうもウザい真似をしてく れるのか」といった声も。どうやら、江崎グリコの『サザエさん』やTOYOTAの『ドラえもん』で見られた同じ作りに、飽き飽きしているようだ。

マンガの実写が叩かれるのは、作り手サイドもわかっているはずだが、なぜこうしたCMを作ろうとするのだろう。版権とか豪華俳優とか、相当な金額を掛け、こうまで言われてしまうなんて……「むいてないんじゃないか?」

 

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