国産材ギター、独自性評価 ビジネスグランプリ

県内の起業家が事業プランを競い合う「ビジネスグランプリ2017」の表彰式などが5日、せんだいメディアテーク(仙台市青葉区)で行われた。コンテストは起業の機運を高めることが狙いで、2015年に始まった。3回目となる今回は55件の応募があり、大賞にはエレキギターの製造販売を行う「セッショナブル」(仙台市青葉区)が選ばれた。

 コンテストは、仙台市や「せんだい創業支援ネットワーク」などの主催。この日は、書類や面接の審査を通過した13件が、事業プランを約200人の聴衆に向けて発表した。

 大賞に輝いたセッショナブルは、材料にヒノキやカエデなどの国産材を使い、製作には東北の伝統職人「気仙大工」の技法を用いてエレキギターを製造している。16年3月には、女川町にギター工房を設立した。

 審査では、独自性の高さや被災地である女川町に新産業を生みだそうと社会貢献に取り組んでいることなどが評価された。梶屋陽介社長は「仙台、宮城で起業ができた良い例として取り上げてもらえるように頑張りたい」と受賞を喜んだ。

 今回は海外マーケットを視野に入れた提案が多く、審査を担当した東北大の福嶋みち教授(経営学)は「仙台から飛び立ち、成功を収めてもらいたい」と期待を寄せていた。

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