東京・国立競技場の建て替え工事に伴い石巻市に一時貸与される聖火台が8日、市総合運動公園に運び込まれた。来年3月までに公園内の広場に設置される予定。
聖火台はトラックで約7時間かけて輸送された。市内の経済団体などでつくる誘致委員会関係者らが見守る中、シートで覆われた状態のままフォークリフトで公園の倉庫に移された。
聖火台は高さ、直径ともに2.1メートル、重さ2.6トン。広場に用意する台座の完成まで倉庫で厳重に保管される。
1964年東京五輪で戦後復興の象徴となった聖火台は、管理する日本スポーツ振興センターが東日本大震災からの復興に願いを重ね、石巻市に貸与を決めた。
誘致委の伊藤和男事務局長は「聖火台が到着し、実感が湧いてきた。被災地を勇気づけるスポーツイベントなどで活用したい」と話した。