国連の性加害ヒアリングにカウアン・オカモト&橋田康が〝不在〟だったワケ

ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川前社長(享年87)による性加害問題で、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会が25日、都内で元ジャニーズタレント4人のヒアリングを行った。4人はいずれも「ジャニーズ性加害問題当事者の会」メンバーだ。ところが、歌手のカウアン・オカモト(27)とダンサーの橋田康(37)は同会に参加していない。一体ナゼなのか? 【写真】顔出しで応じる「性加害問題当事者の会」メンバー  今回調査に当たっているのは、作業部会の議長で環境法や持続可能な開発が専門のダミロラ・オラウーイ氏と、ビジネスと人権を研究する政治学者ピチャモン・エオファントン氏。ヒアリングに出席したのは「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の元タレントら4人だ。日本人弁護士が同伴し、通訳を通して約2時間にわたって行われたという。  当事者の会は、ジャニーズ事務所の元タレント7人で構成され、6月26日に創設。いずれもジャニー氏の性加害を告白・告発した者による有志団体だ。  ヒアリング後の取材に応じた同会副代表の石丸志門氏(55)は「(作業部会の担当者は)基本的に非常に私たちに寄り添い、重大問題として真摯に受け取ってくれた実感があります」と手応えを口にした。  国連側の要請で、詳細な内容については明かされなかったが「作業部会はしっかりと目を見て話を聞いてくれました」「一般的に性被害を受けた人が、救済を求める際に問われるような質問でした」などと振り返った。  また、今回の問題については「心の傷を受けてしまった性被害の記憶を消すことはできない」「我々がされたことは、心の殺人だと思っています」と強調。続けて「小さい意見ではありますが、声を上げれば過去のことはどうであれ、未来は変わっていくものと期待しています」とした。  作業部会は8月上旬までの滞在で北海道、福島、東京、愛知、大阪など各地を訪ね、ジャニーズ問題のほか「日本政府と企業が人権上の義務と責任の履行にどのように取り組んでいるか」を調査するという。また、8月4日には日本記者クラブで記者会見し、来年6月に国連人権理事会に報告書を提出する。  不思議なのは「当事者の会」にカウアンと橋田が参加していないことだ。 「ジャニー氏による性加害問題はBBCで取り上げられ、社会問題として扱われるようになりましたが、そもそも昨年11月にカウアンがガーシー(東谷義和)被告とコラボした時に告発したのが始まりでした。5月には、橋田氏と立憲民主党のヒアリングにも出席しています。ところがこの2人は、なぜか当事者の会に参加していないんですよ」(テレビ関係者)  この日の国連のヒアリングにカウアンは出席しておらず、同日に開催されたメタバース空間でのイベントに参加していた。1人でも力を合わせた方がより効果的に思われるが…。  石丸氏によると、カウアンとは「まだ接触できていない」とのこと。続けて「カウアンさんが望むのであれば、ぜひこの会に参加してほしい。同調するようにとは言わないけど、先陣を切って問題を告白してくれた人だから。あくまで今回の聴取は第1歩なので」とラブコール。一方の橋田については「接触はできた」ものの「団体で活動をすることについては、『他の人(=会メンバーのこと)を傷つける可能性もあるので』ということで、おひとりで活動する方がいいと聞きました」とのことだった。  国連まで動いたジャニーズ性加害問題。これからどういう展開を見せるか。

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