国道4号仙台バイパスの箱堤交差点、立体化へ 渋滞緩和に期待

東北地方整備局仙台河川国道事務所は、国道4号仙台バイパス箱堤交差点(仙台市若林区)を立体化する工事に着手した。同交差点は周辺の市中央卸売市場や物流団地に出入りする車両が行き交い、市内有数の渋滞発生ポイントだった。完成には数年かかる見通しだが、立体交差化することで渋滞の緩和と物流の効率化を目指す。
 国道4号の卸町交差点と苦竹インターチェンジ(IC)の間の1.4キロを立体化し、交差する市道の上を通過させる。完成すると車道は現在の6車線(片側3車線)から、高架、平面それぞれ4車線(同2車線)になる。仙台港方面や楽天生命パーク宮城方面へ向かう際は、右折、左折の専用レーンを利用する。
 総工費は120億円。バイパスの整備計画を検討してきた同事務所は2019年度、渋滞対策として箱堤交差点の立体化を事業化。7月に中央分離帯に積んである土の除去が始まった。完成時期は、国の予算措置に左右されるため現時点で決まっていない。
 箱堤交差点の1日の通過車両は、国道4号が約7万台、市道が3万数千台に上る。右折レーンは国道4号が上下線とも3車線、市道も2車線ずつ設けられているが、市道の車を通すため国道4号側の信号待ちの時間も長く、朝夕は同交差点を先頭に渋滞が目立つ。
 信号待ちの車に後続車が追突することがあり、立体化により事故の減少も期待される。同事務所の外崎高広副所長は「交通量が多い地点の工事。車の円滑な流れを確保しながら安全に作業を進めたい」と話す。
(交差点を車で通過する動画を河北新報オンラインニュースで公開しています)

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