国際定期便仙台ーバンコク線 「早期再開に感触」と仙台市長が訪問の成果を強調

 郡和子仙台市長は6日の定例記者会見で、タイへのトップセールスで要望した国際定期便仙台-バンコク線の運航再開を巡り「早期再開に向けて取り組んでもらえる感触を持った」と手応えを語りつつ、実現にはなお時間が必要との認識を示した。

 自身を団長とする訪問団は10月29日~11月1日、首都バンコクに赴き、タイ国際航空では新規路線検討部門の幹部と面会した。定期便再開の課題として、郡市長は「機材やカーゴ(貨物輸送)の問題について意見があった」と明かした。

 10月27日投開票の衆院選で自民、公明両党は過半数割れした。今月11日召集の特別国会では自民の石破茂首相が再び選出される公算が大きいが、仙台市選出の与党議員はいなくなった。

 郡市長は「政策を進める上で(仙台市選出議員を通じて)政権党に要請することもあった。少数与党となるが、しっかりコミット(関与)すべき所はしていかないといけない」と述べた。

 衆院選の事務に関して、郡市長は「(投開票日に)大きなトラブルなく終えられたのは良かった」と評価。不在者投票のオンライン申請と2021年知事選の開票でのミス発覚に対しては「1票の重さを認識した上で、二度と起こらないよう万全を期してほしいと市選管に伝えた」と語った。

 市福祉プラザと市シルバーセンターが老朽化による大規模改修工事中で使えず、福祉団体が活動場所の確保に苦慮している。郡市長は「休館期間が重なり、迷惑や不便をかけて申し訳なく思うが、改修工事は今後安心して使ってもらうため」と理解を求めた。

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