国際指導経験や実績豊富 J1仙台・新監督アーノルド氏

J1仙台の新監督に元オーストラリア代表監督のグラハム・アーノルド氏(50)が就任することが14日、決まった。クラブは6季務めた手倉森誠監督(46)の後任に外国人指導者をリストアップし、調査を進めてきた。
 アーノルド氏は現役時代、FWとして活躍。1980年代半ばからオーストラリア代表のストライカーとして56試合に出場し、19ゴールを挙げるなど一時代を築いた。オランダやベルギーでもプレー。1997~98年にはJリーグの広島にも在籍した。
 引退後はオーストラリア代表のコーチに就き、2002年のワールドカップ(W杯)で韓国代表を4強に導いたフース・ヒディンク監督らの下で働いてきた。06年からは指揮も執り、アジア・カップでは決勝トーナメントに進出。23歳以下代表の監督も務め、北京五輪に出場するなど指導経験は豊富だ。
 10年のW杯後は国内のAリーグ、セントラルコーストの監督を務めている。11~12年シーズンは優勝。今季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)ではチームを決勝トーナメント進出に導くなど、プロリーグでも実績を積んできた。
 仙台は、手倉森監督の退任が決まった直後から後任監督の選出作業に当たってきた。当初から対象は外国人に絞っており、Jリーグでも指揮を執った経験のある指導者らを含め、数人をリストに挙げてきた。
 アーノルド氏が後任監督に就任することについて、手倉森監督は「代表監督まで経験した実績ある指導者で、いい人選だと思う」と話した。

タイトルとURLをコピーしました