東日本大震災で被災した宮城県塩釜市の観光施設「マリンゲート塩釜」の復旧工事が完了し、1日、リニューアルオープンした。昨年5月に1階東側などで仮オープンしていたが、今回は西側を含めた完全復旧となり、夏の観光シーズンを前に、地元関係者は集客増に期待を寄せている。
リニューアルオープンしたのは、津波による浸水のため閉鎖していた物販ゾーン(1100平方メートル)。2月から市が約1億円をかけて復旧工事を行っていた。
鮮魚、菓子、土産物など14店舗が入り、今後さらに3店舗が入居する。南欧風の石畳を敷き詰め、明るいショッピングエリアに生まれ変わった。
開幕式で佐藤昭市長が「震災でテナントの皆さんにご苦労を掛けたが、また大きく羽ばたくことができる。海洋都市にふさわしい施設にしたい」とあいさつ。行政、商工関係者によるテープカットが行われた。
記念イベントとして、古来の製法で作った藻塩を使ったスイーツ祭り「S-1グランプリ」が開かれ、市内の菓子店10店が藻塩を採り入れた菓子を提供。藻塩作り体験コーナーも設置された。