カルビーは4月以降に、自宅など社外で勤務する「テレワーク」の上限日数(週2日)を撤廃する。制度上は毎日テレワークが可能になる。多様な働き方を認めることで、優秀な人材を確保するねらいだ。
【写真】仕切りのないカルビーのオフィス。右手前が会長ら役員のスペース=2016年5月、東京・丸の内
いまの制度では、前日までに上司の許可を得れば、週2日まで自宅で勤務できる。社員は配布されているノートパソコンで仕事をし、翌日上司に成果を報告する仕組み。勤務場所は自宅に限られている。
新制度では日数の上限をなくすことに加え、自宅以外のカフェなどでの勤務もできるようにする。ただ、実際には「顔を見て話しあう必要もあり、週1回程度は出社することになるだろう」(幹部)という。
対象はパートや工場勤務の人を除き、契約社員を含めた入社3年目以上の社員になる見通し。会社側が勤務時間をどう把握するかなど制度の詳細や実施時期は今後詰める。同社首脳は「会社が求めるのは成果。働き方改革をしないと会社はよくならない」と話す。