地下鉄東西線 荒井駅に子育て支援施設を設計 仙台市

 仙台市は26日、市地下鉄東西線の荒井駅と国際センター駅(ともに仮称)の駅舎上部に、子育て支援施設や多目的スペースを整備する方針を明らかにした。同日開かれた市議会東西線沿線整備調査特別委員会に、基本設計の概要を示した。
 市によると、両駅とも複合施設として建設する。2階建ての荒井駅は、1階に地下鉄の改札口を設置。2階には子育て支援施設(約860平方メートル)や市民活動を支援する多目的室(約480平方メートル)を整備し、屋上に子ども用の広場も設ける。今後、子育て支援施設にどのような機能を持たせるかについて協議を進める。
 国際センター駅も2階建てで、1階は改札口や観光情報などを提供するコーナー(約100平方メートル)を配置する。2階には、ミニコンサートやセミナーが開催できる多目的スペース(約140平方メートル)や、待ち合わせ場所として使えるカフェスペースを確保する。
 全13駅の東西線で、駅舎を複合施設として整備するのは両駅のみ。市は駅舎上部施設の建設費として、計約11億円を見込んでいる。荒井駅は2011年度末、国際センター駅は12年度当初に着工する予定。
 市東西線沿線まちづくり課は「子育て支援施設を整備することで、荒井駅周辺に子育て世代の居住が期待できる。両駅とも市民の利用ニーズなどを見極めながら、今秋をめどに詳細な設計をまとめたい」と話している。

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