地下鉄東西線周辺施設 仙台市長、公設民営を正式に表明

仙台市の奥山恵美子市長は19日、建設中の市地下鉄東西線「国際センター駅」(仮称)周辺整備の中核となるコンベンション施設を「公設民営」で整備する方針を正式に表明し、「誘致を進める2015年の国連防災世界会議に間に合わせる必要がある」と理由を説明した。
 奥山市長は定例記者会見で質問に答え「財政状況を勘案すれば民設民営が理想だが(民設の)可能性を提示する企業を見いだせなかった。防災世界会議に会場として使えるよう市が直接、施工する判断をした」と述べた。
 立地場所を仙台商高跡地から、公園としての利用が前提となる国有地の県スポーツセンター跡地に変更する点については「公益性の高い展示施設であることを強調し、国の理解を得た」とし、民間事業者による施設運営の在り方は「隣接する仙台国際センターとの一体管理が望ましい」との考えを示した。
 市の構想で施設は約5000平方メートル規模、建設費は十数億円を見込む。市は市議会12月定例会に提案する12年度一般会計補正予算案に設計費約1200万円を盛り込んだ。

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