地元企業の事業承継支援へ業務開始 投資専門・七十七パートナーズ

七十七銀行の投資専門の子会社「七十七パートナーズ」が9日、仙台市青葉区の同行本店ビル内に設立され、業務を開始した。当面は事業承継に関する支援が必要な地元企業を対象に投資。株式の過半数を取得して経営権を持ち、経営人材の派遣など従来以上の踏み込んだ支援で企業の価値向上を図る。

設立初日の業務に当たる七十七パートナーズの職員

 同社は七十七銀の100%出資で、資本金は1億円。年明けにも同行と共同出資によるファンドの設立を予定し、事業承継に課題を抱える企業の支援を円滑に進めるための資金とする。

 株式を保有できる10年の間に、承継できる体制を整える。M&A(合併・買収)や企業に役員を派遣するケースなども想定し、外部のコンサルティング会社などとも協力しながら企業のニーズに対応する。

 銀行による企業の議決権の5%を超える株式の取得、保有は原則禁止だが、事業承継会社や地域活性化事業会社、ベンチャー企業など例外がある。2号以降のファンドは、顧客ニーズを見ながら事業承継以外も対象として検討する方針。

 兼務を含めて職員は10人。業務初日は設立関係の取締役会やあいさつ回りなどを行った。七十七キャピタル社長も兼務する今野晃社長は「事業承継の解決策の一つになる。地元企業が永続的に発展できるよう支援していく」と語った。

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