地元食材ちりばめ復興空弁 「小玉貝の浜ちらし」仙台空港

宮城県名取、岩沼両市の地場産品を使った「復興空弁」が25日、仙台空港で販売される。名取・閖上特産のコタマガイを使った「小玉貝の浜ちらし」。1日限りの限定販売だが、地場産品のPRと復興への意気込みを示そうと地元の農漁業者らが力を合わせた。
 ちらしずしに使われるコタマガイはハマグリより小粒で、東京の料亭などで扱われるものの、地元ではあまり流通しない希少な食材。おかずはちらしずしを含め5品で、名取市産の小松菜のおひたしや岩沼市で製造されてきたみそを用いた鶏焼きなど、地場産の食材を使っている。
 仙台空港ビル(名取市)や生産者らでつくる「仙台 名取・岩沼食堂協議会」(代表・伊藤克彦仙台空港ビル社長)が開発を手掛け、21日には完成した弁当が関係者にお披露目された。
 協議会メンバーの県漁協閖上支所の出雲浩行運営委員長(47)は「とてもおいしく、満足。ちらしにコタマガイを使うことは、これまで考えたこともなかった。空弁をきっかけに多くの人にコタマガイのおいしさを知ってほしい」と語った。
 弁当は1個1000円で100個限定。今後の販売については、当日の売れ行きや購入者アンケートを見て検討する。

タイトルとURLをコピーしました