文化・芸術の振興で地域づくりに貢献した公立文化施設を表彰する財団法人地域創造(東京)の2014年度地域創造大賞(総務大臣賞)に、気仙沼市の「リアス・アーク美術館」が選ばれた。
本年度は全国から31施設の応募があり、うち9施設が受賞。東北からは遠野市民センター(遠野市)も選出された。
民俗資料や美術作品を展示するリアス・アーク美術館は14年、開館20周年を迎えた。企画展などで東北の若手芸術家に発表の機会を提供。東日本大震災後は津波文化史教育の拠点として資料収集や展示を行うなど、地域に根差した取り組みが評価された。
1月30日には佐藤光一館長が県庁を訪れ、村井嘉浩知事に「20年間の取り組みと後世に被災を語り継ぐ展示を高く評価していただいた」と受賞を報告した。村井知事は「地域のために、これからも施設を有効活用してください」と激励した。
地域創造大賞は、県内では07年度にえずこホール(大河原町)、08年度に七ケ浜国際村(七ケ浜町)、10年度にせんだいメディアテーク(仙台市青葉区)が選ばれており、4施設目となる。