地域産業復旧に活用して　東北活性化研が助成先募集

　東北活性化研究センターは東日本震災の被災地の企業や団体の事業再生を後押しする「地域産業復旧・復興支援事業」の本年度の助成先を募集している。１件当たり３０万円を上限に、新商品の開発費用などを補助する。
　対象は青森、岩手、宮城、福島４県の企業や商工団体などで、助成総額は８００万円。前年度は２９件を対象先に選び、展示即売会での製品のＰＲ費用や、支援物資として提供を受けた中古生産設備の運送費などを助成した。
　センターは「事業再生の初期段階に助成金を活用してもらい、本格的な復旧と復興につなげてほしい」としている。
　本年度はこのほか、企業間等連携支援助成事業も継続する。被災企業に限らず新潟を含む東北７県の企業や団体を対象に、共同開催する研究会や展示会出品など１件当たり３０万円を上限に、総額２００万円を助成する。
　両事業とも県や市町村、商工団体を通じて申し込みを受け付ける。締め切りは５月１０日。有識者による選考委員会が審査し、５月下旬に助成先を決める。連絡先は同センター地域・産業振興部０２２（２２２）３３５７。