埋蔵金は何もおおがかりな発掘調査をせずともそこら中にあるようです。日本全国に埋蔵されている貴金属ジュエリーの総額が推定1兆6550億円を超えると田中貴金属工業が実施した「日本に眠る貴金属に関する意識調査」で分かりました。
それによると、使用していない貴金属ジュエリーが「ある」と88.7%が回答した九州地域がもっとも埋蔵貴金属が多いという結果になりました。調査では、片方だけになってしまったピアスやイヤリングを所持している数が合計推定2627万個にも上り、約60%の女性が貴金属ジュエリーを10年以上タンスの肥やしとしているとのこと。
調査では、離婚経験のある女性の58.5%が貴金属ジュエリーを失くした経験が「ある」と回答しており(離婚経験のない女性では48.3%)、離婚経験のある女性のほうが失くしものをしやすい傾向があるようです。
女性の約6人に1人が恋人・配偶者からプレゼントされた貴金属ジュエリーを失くした経験があるとも。そのうち、約6割がプレゼントをくれた人には内緒にしており、自分で買い直した経験のある女性は、プレゼントされた貴金属ジュエリーを失くした経験のある女性のうち10.4%だったそうです。また、離婚経験のある女性の43%が買取り・リサイクルサービスを利用しているようです。
埋蔵している貴金属ジュエリーで一番多いのは「指輪」で、「ネックレス」「ピアス・イヤリング」の順。埋蔵されていると推測されている1兆6550億円は、千葉県の年間予算に相当します。田中貴金属工業に持ち込まれる貴金属ごとの平均重量をもとに、金はK18、プラチナはPt900、銀の2012年7月2日発表のリサイクル価格を掛け合わせて算出しており、埋蔵貴金属ジュエリーがあると回答した女性の割合をエリア別にみると、九州が88.7%で1番多く、続いて関西79.7%、中部76.4%と続き、断トツで九州エリアの女性たちがそっとしまったままにする傾向があるのが分かりました。