埼玉県は十二日、県東部と南部の県立高校計二校で、インフルエンザによる学級閉鎖があったと発表した。県内でのインフルによる学級閉鎖は二〇二〇年三月以来で、取材に応じた大野元裕知事は、新型コロナウイルスとインフルが同時流行する「ツインデミック」の兆しが疑われるとの認識を示した。
県によると、東部の高校では九日、一クラスで生徒三人のインフル感染が判明。南部の高校でも同日、一クラスで生徒四人のインフル感染と一人の新型コロナ感染が判明した。学級閉鎖の期間はいずれも十二〜十四日まで。
大野知事は「年末年始の社会経済活動を維持するため、新型コロナの抗原検査キットの事前購入や早めのワクチン接種をお願いしたい」と呼びかけた。(杉原雄介)